2016/05/17

環境に優しい、石材で作ったロケットストーブ

 

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アメリカでは薪ストーブに排ガス規制が適用され、規制値がだんだんと厳しくなり、ストーブメーカーにとっては厳しい時代なのかも知れません。

ロケットストーブの事を色々調べていくと、石やレンガで作った蓄熱型ストーブの構造がロケットストーブとよく似ていると知りました。その名も[masonry heater](メイソンリー ヒーター)

 ロケットストーブが1980年代生まれで、一説にメイソンリーヒーターの原型はローマ時代から有るそうなのでメイソンリーヒーターがロケットストーブのご先祖かも知れません。

ペール缶キッチンストーブでは無く、燃焼室と、ダウンドラフト、そして廃熱を回収するドラム缶型ロケットストーブと構造は驚くほど似ています。

最初に私がメイソンリヒーターを気に入ったポイントは、外観のバリエーションのが多彩でドラム缶ストーブでは制約の有るデザインを多様なレンガワークでデザインしている事です。

masonry heater

[xntrek] via Visualhunt.com / CC BY-NC-SA

 

グーグルで検索すると、アメリカにmasonry-heater-associationと言うNPO団体が存在し、メイソンリーヒーターの基本構造を製本した図面集が有ると知ったので、US アマゾンで検索してみた。

検索の結果は、ヒットしませんでした。どうやら団体の自費出版みたいで、団体のHPに直接アクセスしpeypalで決済しなければなりませんでした。注文するとすぐ、代表のRichard Smithさんからメールを頂き、すぐに送ります。的なメッセージを頂きました。

私には図面を読んでレンガを積む技術は有りませんが、図面を眺めどのように暖かい空気が流れて行くのかイメージするだけで楽しいです。

 

アメリカの薪ストーブ事情は、排ガス規制が適用され、発売年度の規制値に適合した商品しか販売出来ない事になっています。

排出される粒子の単位はg/kgで、1kgの燃料を投入して何gの廃棄物を大気中に放つかを測定しているようです。

そして、規制値はだんだん厳しくなってクリーンな排気をする上位モデルは触媒付きモデルが多くなり、このままではクリーンバーンモデルしかラインナップに無いメーカーには厳しい時代になりそうです。

 

そして、石積みのメイソンリーヒーターも薪を燃やしているので排ガス規制の適用を受け、お役所の検査に合格した書類のコピーが図面集に入っていました。

外観は原始的な石積みストーブなので、排ガスは一体どうなっているの?と思いましたが、一般的な触媒付き鋼鉄製ストーブのTOP10位より、優秀な排ガス成績をあげるモデルが存在する様です。

薪ストーブ2016小排煙量薪ストーブランキング

Masonry Heater  Association (以下MHA)は毎年4月にワークショップを開催し、世界中から人が集まって、メイソンリーヒーター構築の技術を習得するようで、構築した最後に試運転を行って排ガス測定をしているレポートを読みました

2016 MHA Annual Meeting

レポート後半に(test results)試験結果が載っており1g以下/kgとなっていると理解しました。これは驚きです。触媒がついている小排煙モデルと同等以上の性能を発揮しているでは無いですか。

このエビデンスを読んで環境に優しいと思い更に気に入りました。

ロケットストーブの様に180度熱風の流れを折り返したり、燃焼炉出口から煙突までの距離を規定したり、メイソンリーヒーターが性能を発揮するよう、MHAでは構造の定義を定め性能の均質化を図っています。

薪を焚くのは1日中では無く、巨大な本体に蓄熱する時だけなので必然的に燃焼時間も短く、薪の消費も少ない格好いいストーブだと思いました。

木材の含水率、火床の状態により結果は大きく変化しますが、ロケットストーブもメイスンリーヒーターと同じように、バーントンネルで高温を維持し、ダウンドラフトにより不純物が落下、そしてヒートベンチにススが溜まり、煙突から木酢液を回収すれば、外気へ燃焼ガスを放出するまでに沢山の不純物を屋内に残すので、排気ガスはクリーンでは無いかと推測します。

 

あくまでも勝手な想像なので、何一つ証明する物はありません。しかし、鋼板製ストーブが直接煙突を通じて外気へ排煙している状態と比べ、長い排煙ルートを通過する課程で不純物が構造物に落下している状況から推測してしまいます。

 

 

 

 

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