重要!薪ストーブの熱で吸い込む空気を暖めてあげたい。
揺らめく炎を眺めると時間を忘れて見入ってしまいます
揺らめくオーロラをぼんやりと眺めていると、なぜか気持ちが落ち着き、時間を忘れて癒される人は私も含め多いのではないでしょうか。
しかし、ガラスがススけてしまうと、くっきり炎を見ることが出来ないので出来るだけ煤けない窓が欲しいです。
そこで、購入したストーブの構造を真似て高温に加熱された2次燃焼の熱を、吸気の過熱に使う構造にしました。
形を真似ただけなので、何故このようになっているのか。空気の流れを考えて作り込む事がどれほど大切な要素か。と言う事はこの時点ではまったく気付いておらず後に違った形のストーブで、ガラスの曇りと長い間格闘する事になりました。
裏側の箱部分を2次燃焼で過熱して、暖まった空気をフロントガラスに吹き付ける形になっている。窓ガラスが曇る原因は煙がガラスに吹き付け、冷める事により煤けると思うので、対策としては箱形部分の過熱空気でガラス部分の温度低下を防ぎフロントドアの上部分から空気を送る事によりストーブ内部空気の流れを前から後ろへ作り、例え煙が発生したとしてもガラスへ到達しにくいようなっている。
その他に、薪の焚き方も大切だ。 薪の減少を気にする余り薪全体に炎が行き渡る間に空気をしぼり、煤けた状態で運転すると空気の流れを作り出す原動力の上昇気流(ドラフト)が弱くなってガラスの曇り、煙突の詰まり、暖かくならないなど一つも良い事が無い。
市販の輸入ストーブは、カタログに乗っているフロー図を見てもよく分かるとおり、背面や側面から冷えた空気を取り入れ、2重構造の内部を空気が通りながら予熱され、前面ガラスの上部から吹き付ける形が多い。
一見すると簡単で当たり前の様に見える構造だけれど、実際に作って見たら燃焼に必要な空気量を満たすだけの開口はどれほどの大きさが必要なのかまったく見当が付かなかった。 しかし、吸気を予熱する事の重要性は何となく知っていたので、それ以後作る製品は底面と後面を2重構造として予熱した空気を燃焼室へ供給する構造となっている。
吸気に必要な開口部の大きさも、燃焼室の大きさ、単位時間当たりの燃焼量によって変わるとおもうが、基本的にエアーリッチの設計にすれば、後になっての手直しが必要で無くなる。
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ストーブ製作の試行錯誤プロセスは貴重な経験で、財産ですね!
新作、期待しています!