ヒミエルストーブ

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今回はしっかり図面を書いてから作った。

 
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設計をしっかりしようと思った話

台形の、シェーカースタイル形状のストーブを作ろうと決意して、CADでしっかり図面を仕上げる事に取りかかった。 いままで、思いつくまま鉄板に原寸を下ろし、おおよその加工注文を出して、あとは現物あわせで一気に製品に仕上げていた。

製図しないので、構想から、完成までのトレース時間短縮になるし、単品ならこの方法でも良いけれど、製品の再現性がまったく無いので同じ物を作ろうと思っても、すっごく時間を浪費してしまう。

その反省をふまえて、今回はしっかりCADで図面を書こうと決意した。 ノートPCの小さな画面は中年の目には厳しいので、アマゾンでモニターを買い大きな画面でゆったり仕事出来る環境を整えた。

そして、パソコンのモニターの前に座る事数日間・・・・ 図面が書けない!

手書きのスケッチだったら全く気にならない些細な、本当にどうでも良い部分が、パソコンじゃめっちゃ気になってしまう。おまけに、マウスを手に線を引こうとすると、アイデアや作ろうとする物のイメージが全く湧いてこない。

私にとって、パソコンはイメージを清書するには素晴らしい装置だけど、イメージを形にする段階では何も生み出さない装置だと確信した。

そうは言っても、図面を書いて、部品を注文しない事には話が前に進まないので、いつも仕事で使っている手法を薪ストーブ作りにも使う事にした。

方法はといっても簡単、手書きのスケッチをノートに書いて、干渉チェックは原寸で行う。 最後の清書のみCADを使って、業者へ部品を発注した。

出来上がった図面は、かかった日数に比べてなんと簡単な事か。 こんな簡単な事でも凄く時間がかかるなんて!これも、経験、回数をこなせばスピードアップしてくれると期待します。

 

ものつくりの見栄えについて

ラッキーな事に私は、ランバージャックスに所属するデザイナー2人に、製品について時々デザインのヒントをもらえる。

今回のシェーカーデザインについては、外観の統一感を出す。窓枠は細い方がかっこよく見える。製品のどこかに曲線を取り入れる。足のデザインは重要。どこかに木を入れるとアクセントになる。そして基本的な暖房性能は十分満たす。その辺りを意識したら良いんじゃないですか?との助言を貰った。

勿論全てを満たす事は、出来ないけれど、今まで自分の思い描くストーブを完成させる事が目的化していた中で、いかに製品を人に見せるかと言う視点を教えてくれた事はとっても感謝している。

とは言え、何が格好良く見栄えが良いか?

これまた非常に曖昧で抽象的だから、大まかなイメージを想像して作りつつ,都度振り返ってその場で考える方法しか、思いつきません!

 

製作過程
扉一つとっても、購入品の蝶番を使えば2個で600円位、時間にして30分もあれば完成してしまう。 けれど、今作ろうとしているストーブのイメージに全く合っておらずダサく感じる。
扉1

 

なので、何個か蝶番を作って、扉に乗せ、どうだろーと少し離れて確認しながら作るので時間が掛かって仕方ない。
扉2

1時空気吸気口は、試作段階では前に飛び出していたが、表面をすっきりさせたかったので扉の中に隠れるように作って見た。ドアノブも、数種類の丸棒を曲げて、強度に問題が無くて見栄えがスッキリと感じる線径にしてみた。

そして、いつの間にか、製作が進むにつれ、部品を一つ一つ仮置きしていく都度、少し離れた所に立って、全体でバランスするよう、部分が突出して主張していないか確認する様になっていった。

仮組

写真で見るとあっけないですが、ここまで来るのに、ひずみ取ったり、考えたりで多くの時間を費やしましたね-。

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