ヒミエルストーブ

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物作りの中で唯一苦手な塗装について

 
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スプレー

製作も佳境に入り、形がほとんど出来上がった後にする事と言えばそう「塗装」です。
製缶作業の中で私が一番不得手なのが塗装です。どうやっても上手に塗る事が出来ず、液玉が垂れたり刷毛目が残り、自分が欲しい完成形と現実が大きく乖離する事が多々有り、またどうやって修正すれば良いのかまったく見当が付かない。

薪ストーブの塗装には耐熱塗料を使用し、必要な耐熱温度によってグレード分けされている。 一般的には600度か500度の耐熱温度塗料を使用するのだが、お値段がいつも設備に塗っている塗料の4倍以上するので無駄に使う事がためらわれる。

以前までは、ホームセンターで2千円くらいのスプレーガンを機械塗装に使っていたが、吹き付ける塗料の粒が大きいので綺麗に仕上がらない。空気圧を高くしないと塗料が飛ばない。 液詰まりが頻発。空気圧が高いので、鉄部分に吹き付けるよりも空中へ無駄に飛散させてしまう。塗料の方が多い、おもたい、分解が面倒。など購入価格以外まったく良い所が無い道具を使用回数が少ないのを言い訳に不満を抱きつつ使っていた。

そして、そのようなスプレーで、頑張って作ったストーブを塗るべく在庫鋼板へためし吹きをした所、綺麗になんか塗装できる訳も無く残念な結果に。

ホムセンスプレーガンしか使わないから気付いていないだけで、他のスプレーガンを使って比較すれば良いのではと考え、友人から貰った明治製作所の古いガンで試してみると、塗料の粒加減がまったく違うのにびっくりした。目視ではっきりと分かる位、塗料の粒が小さく、塗装面もしっとりした感じに仕上がる。道具によって明らかな差が出る事が分かったので、ホムセンスプレーガンはお蔵入りとなった。

しかし、貰ったスプレーガンは鉄骨へ赤さび止めの塗料を吹き付ける為に使う用途だったのでとにかくカップが大きく、少しだけ使いたい時などには不向きであった。

以上の事をふまえ、少しネットで調べ 明治製作所のファイナーⅡを購入した。値段はカップとのセットでホムセンスプレーの10倍弱。 しかし、値段以上の価値を感じる優れものだと使いだして気付いた。

まず塗料を霧化する能力が良いので、綺麗に吹き付ける事が出来る。そして空気圧を低圧で使用できるので吹き付けた時のロスが少ない。手元ダイアルで空気量、塗料の量、パターンを任意にしっかりと調整出来るので狙い通りに吹き付ける事が出来る。

ホムセンスプレーの正反対で、値段以上の価値を感じた。

総括
塗装は経験を語る前に道具の理解が大切。

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