とにかくエアーを沢山入れた
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冷え切った空間で、早く暖まりたい時は、空気を沢山炉内に送り込んでガツンと燃やしたい。そう言う時には、ドアを少し開けたりして巡航運転時より沢山の空気を送り込む。 じゃあ、吸気の開口部を大きくとれば沢山の空気が供給されて大きな炎で燃えるのではないかと以前はは思っていた。
いくら大きな開口をあけても、空気を引いてくれるのは煙突なので煙突のドラフト能力以上の開口部は意味を成さない。けれど、私が作ったのは煙突のドラフトより吸気能力が劣っている全然燃えないストーブだった。当時の私の考えは、少しの隙間があれば、空気は炉内へ強力に引っ張られて必要な分量供給されると都合良く考えていたのだけれど、実際はそうでは無かった。
とくに2次空気の供給が絶望的に少なく、木材から発生した木質ガスに空気が反応している感じがまったくない。最初の対応は2次空気の吹き出し穴を大きくしてみた。 対策の確認をするとまったく効果無しで落胆したけれど、吸気穴が原因で無い事は分かったのが収穫だった。
そして、改めて2次空気取り入れ口を確認すると空気の流れるラインの一部分をデザインを優先して狭く作っていることに気付いた。次の対応は、狭い2次空気取り入れ口を思い切って取り去り大きな開口部に改造した。そして効果の確認をすると、何事も無く以前からその状態であったかのようにきれいな燃焼となった。
最初からうまくいかなくてもうまくいかない原因を推測し、予想が当たった時は気持ちが良い物だ。